合格おめでとうございます。
大変でしたね、本当にお疲れ様でした。
お子様とお母様をはじめ、ご家族の方々の支えが、
最高の結果をもたらして本当に良かったと思います。
さて…ひとまずは、ゆっくりするとしても、
小学1年生になるまではどのようにお過ごしになりますか?
よい1年生をスタートできるように引き続きお子様に寄り添って、
歩みを進めてください。
実は小学校に入学してからは、新しい環境に慣れることに専念するため、
しばらく子供は緊張状態が続きます。
親も、大丈夫かな?友達は出来たかな?通学はどうかな?と、
心配する事の方が多いと思います。
ですから、慣れ親しんだ年長さん生活の中で少しだけZ
「学力面」と「生活面」で、前進しておくことをお勧めします。
Contents
家庭学習を続けましょう。
お受験の勉強を続けてきた子供にとって、
「机に向かう」という基本のことができる状態にあります。
この “1日にしてならず” という習慣を大切に継続させましょう。
かといって、今までやっていたお受験勉強を継続させるか、
1年生用のワークをさせるか迷う必要はありません。
「時間を決めて机に向かわせる」ものであれば何でも構わないと思います。
個人的には、
・本の音読
*読むスピードは速いに越したことはありません
・その本をノートに丸写しさせる
*書くスピードも速いに越したことはありません
・内容をまとめさせる(口頭・記述)
*感じる力は自分の意見を相手に発信できるスキルにつながります
…といったことがお勧めです。
1年生の夏休みには読書感想文の宿題があります。
個人的に大変苦労した経験があります。
「何が書いてあったの、どう思ったの」と我が子にたずねても
「すごいと思った、可愛かった」程度しか感じることがない我が子に
愕然としたことがあります。
記述のスピードも遅かったです。
文章を読んで、感じる事。感じたことを文章にする事。
ある程度のスピードで書く事…。
すべての勉強につながるように感じます。
年長さんの後半の時期は大きな飛躍をする子供が多いです。
大切な時間ととらえてお過ごしください。
入学準備をしましょう。
時間割を見て準備ができるように。
小学生になったら、次の日の時間割を見て
明日の準備を自分で整えなければなりません。
その際に、母親が時間割を読み上げ、ランドセルの中をチェックするようでは
幼稚園の延長になってしまうように感じます。
明日のスケジュールを伝えて自分で準備する癖をつけましょう。
親は子供の幼稚園バックを代わりに持ってあげてはいけません。
自分で全部持たせましょう。
これからはランドセルを背負って歩かねばならないのですから。
通学路を確認しておく。
通学路も、自分自身で安全を確保しながら歩けるでしょうか。
雨の日は子供の傘をかすめながら車や自転車が通るかもしれません。
通学途中で何か困ったことが起こった時は、どこに逃げ込めば良いでしょうか。
「もし○○だったら、どうする?」と一緒に歩きながら、訪ねてください。
電車やバスで通学する子供には、駅員の方やバス停近くのお店の方に
「困った」と言って助けてもらって良いんだ…
ということを伝えてあげてください。
和式トイレにも慣れておく。
小学校のお手洗いは和式でしょうか、様式でしょうか。
和式のお手洗いにも慣れておいたほうが良いです。
家庭ではなかなか和式トイレがあるところはないかもしれませんが、
公園などで和式トイレがあれば、練習するチャンスです。
ぜひ積極的に和式トイレを使わせて、慣れるようにしておくと、
入学後の心配がひとつ少なくなります。
集団での食事を想定して家庭でも意識してみる。
食事のスピードはどうでしょうか。
小学生になると、昼食の準備・昼食・片づけまでを
決められた時間内に終わらせねばなりません。
おいしく楽しく完食できるように、ご自宅での食事でも意識してみてください。
また、食事のマナーはどうでしょうか。
お箸をきちんと持つ、口に食べ物を入れたまましゃべらないなど
基本的なことをもう一度確認してみてください。
健康面の不安を取り除いておく。
入学式までに、歯科検診などの健診に行っておかれるのもいいと思います。
小学校入学後は予想以上にバタバタします。
できるうちに健康面の不安を取り除いておきましょう。
子供自身は幼稚園生活を楽しむことが一番。
子供のためを思えばこそ…と際限なく課題は出てきますが、
上記に挙げた事はあくまで母親が密かにギアチェンジすることです。
子供自身は、第1に、残りの幼稚園生活をしっかりと過ごさせてください。
小学校が決まったので、残りの幼稚園生活は “どうてもいい” と
子供が消化試合をこなすかのような態度を取った時は厳しくするべきです。
立派に卒業できるように幼稚園の先生方は心を込めて準備をしていると思います。
そこに気づき、感謝できる子供になって欲しいのです。
欲を言えば…たくさん並べてある椅子は誰が並べたんだろう、
「卒業おめでとう」のパネルは誰が準備したんだろう、
そんなことを ふと気づくような子供になって欲しいと感じます。
誰かの労に気づき、感謝できるのは、何より自分自身を幸せにするからです。
勉強も運動も、その上に積み上がっていきます。
どうか、お子様も、ご家族様も 素晴らしい毎日をお過ごしください。