いよいよ小学校受験まで余すところ1週間となりました。
やり残したことはないだろうか?
後になって「あの時、気がついていれば…」と後悔はしたくないですよね。
この時期になると、基本的なことは子供にも伝わっており
お母様ご自身も、ある種の覚悟を決めて「よし!」と引き締まる気持ちで
いらっしゃると思います。
私は、「お受験先生」として、様々な御家庭のお受験を見てまいりました。
受験の当日が充実した1日になるよう、応援する気持ちでいっぱいです。
やることはたくさんありますが、ここまで来たら、今のままを精一杯やりましょう。
心穏やかに次にあげるチェックリストをもとに、
お受験1週間前を確認しながらお過ごしください。
「あと1週間しかない…」と思わないでくださいね。
まだ1週間あります。
Contents
生活リズムを整える。起床時間と就寝時間は?
小学校受験を考える子供にとって、毎日のスケジュールは大変なものです。
夏の暑い時期には、バテながら鉛筆を握る姿がありました。
日照時間も短くなって、気温の変化に対応しなければなりません。
小さな体で、たくさんの変化を受け入れなければいけない状態です。
そんな中、60分間の授業がしんどそうで、
最後の15分は眠たそうにしている子供がいます。
昨日何時に寝たのかな?と思います。
子供は授業中でもアクビをします。
それが、悪い事だとわかっていても、眠たくて仕方がないのです。
起床時間もさることながら、就寝時間は20:00にしてもいいくらいです。
お受験のお教室に通わせている場合、帰宅が遅くなる時もあると思います。
でも、早めに夕食を済ませ、寝かせなければ本末転倒です。
帰宅後すぐに食べられるものを準備しておく、母親がキッチンの片づけが
あったとしても手を止めて入浴と就寝に付き合ってください。
私も子供が寝たのを見届けて、ゴソゴソ起きだして残りの家事をすることが
よくありました。今日の復習をさせたい気持ちもわかりますが、
朝にしましょう。
ペーパーテスト対策を万全にしておく。
この時期には子供もペーパーテストに慣れ、
「自分はテストを受けて小学生になるんだ」と、自覚しています。
子供は誰よりも母親の気持ちを受け止め、
がんばりたいと思っていることでしょう。
私も直前対策としてたくさんの子供たちと接しますが、
子供が一番つらそうにするのは、
「問題文の意味が分からなくて手が付けられない時」です。
「仲間はずれの物に赤で○をつけてください。ただし1つではありません」
このような問題があったとします。
小学校受験のために勉強をしてきた子供は
「仲間はずれ」・「赤」・「○」のすべてがわかります。
子供が迷うのが、「ただし」です。
この言い回し、何が言いたいの?となるのです。
問題文の指示が分からなくなって固まってしまっている間に、
隣の子供が、きちんと何か書いている様子…。
ダメと言われていても、少しソワソワ…覗きたい…と落ち着かなくなります。
1問目で「わからない…どうしよう…」となった時、悲しくなって、
急にテンションが下がり自分らしさを見失ってしまうかもしれません。
ペーパーテスト対策は時間内にできるように速さを意識するのもいいですが、
たくさんの問題文を聞かせて「これはどういう意味?」と
丁寧な確認をした方が良いと思います。
そして、たとえ1問目ができなくても、少しも落ち込むことはない。
隣が早くても、自分のペースが一番大切と、子供を安心させてあげてください。
面接対策。男性面接官にも慣れておく。
面接の練習も、母親と二人三脚でされてきたと思います。
塾にお通いの方は塾の先生とも練習したと思います。
ここで、私の経験でちょうどお受験の1週間前にびっくりするような
出来事があり、修正して事なきを得た…という内容をお伝えします。
いつも落ち着いていて、優秀な女の子がいました。
面接練習をしてもきちんと答えられるし、何の問題もないと思っていた子供でした。
ある日、面接の練習だけ私ではなく、違う先生にお願いしたことがありました。
いつもは完璧にできていたのに、石のように固まり、泣き出してしまったのです。
かなり驚きました。
面接の練習をお願いした違う先生は、恰幅の良い男性でスーツを着ていました。
子供ながらに、大きな知らないスーツの男性に驚き、自分の正面に座られて
緊張して怖くなってしまい、話が入って来なくなってしまったのです。
このことからもわかるように、受験前にはスーツの知らない男性に
免疫が付いているか確認することをお勧めします。
良い方法があります。
ホテルに行って、ひとりで「トイレどこですか」と聞きに行かせたり、
ショッピングモールの携帯販売店や不動産紹介店のまえによくある風船を
「1つもらっていいですか」と言いに行かせるのです。
大人にとって何ともない事でも、子供には勇気がいる事もあります。
慣れるために、1人でコミュニケーションを取りに行かせてください。
体調管理は万全に。&その行動も見られています!
10月も半ばを過ぎると、急に寒くなってきます。
私のクラスでも鼻水タラタラ、の子供たちがたくさんいます。
子供の送り迎えには自家用車という方が多いともいますが、
受験当日は公共交通機関で行かねばなりません。
受験校までの坂道を冷たい風の中歩かなければいけないかもしれません。
受験会場での待ち時間も寒いです。
どうか、しっかり食べ、しっかり寝てください。
そして余談ですが、子供達は
「鼻が出たら拭くんだよ」と母親に言われて、ティッシュを持たされています。
その際、鼻を拭いた後のティッシュを母親が受け取らないでください。
自分でゴミ箱に捨てに行かせましょう。
先日、授業中に、鼻を拭いたティッシュを「はい」と言って渡されて
苦笑いをしました。
可愛いのですが、受験会場でやってしまったらいけないので、
きちんと言っておきましょう。
万が一の対策もきちんとしておくことが大事。
子供は、頑張ったら何でも叶うと信じています。
だから、小学校受験も緊張している割には、自分は合格すると思っています。
もちろんそれでいいのですが、万が一の場合のことを考えて
母親はどちらに転んでも子供が前を向いて春を迎えられるようにしたいものです。
「合格・不合格」「○・×」「良い・だめ」このような二極化した表現で
大人が会話をしているのも知っています。
ですが、お子様には「あなたに合ったピッタリの学校を探しに行く」
という話をしてください。
万が一、希望の学校とご縁をいただけなかったときに、
後から、「あなたにぴったりの学校はここじゃなかったね、こっちだったね」と
励ますためです。
もちろん第一志望の学校にご縁をいただけることが一番です。
ですが、なにが起きるかわからないのがお受験です。
そのとき、一番大事なのがお子様の捉え方です。
お母様お父様が落ち着いて対処できるようにしておきましょう。
あらゆる方向に万全の体勢で挑んでおくことが、
当日の安心にもつながります。
来年の春は間近です。もちろん結果が喜ばしいものであるのが1番です。
ただ、どうあっても、子供の人生は始まったばかりです。
元気に大きくなってくれた事への感謝。
ここまで勉強を頑張ったことへのねぎらい。
どこの学校に行ったとしても素晴らしいから、大丈夫と伝えてください。